立地とアクセスの良いキャンプ場。決め手はもちろん無料なところだ!

広い草っぱら。完全フリーサイト。
普通のキャンプ場なら管理者の土地を借りてテントを張らさせてもらうという感覚があるが、ここには無い。なぜか?管理する気を感じないからだ。放置系の気楽さがある。立地が山奥や僻地でもないところも気楽だ。

また、沢や崖といったルールや注意を必要とする地形が無いただの平地であるところも、気兼ねなくのびのびできる要因である。林も無いので動植物への気遣いも不要。

サイトはとても広く、十分なテリトリーが確保できる。
大きく開けた空、西方には天を衝く安達太良山。
(安達太良山と知ったのは2度目に泊まった時である)


■ロケーション 安達太良山を望む草っ原
東北道二本松ICから10km足らずのアクセスの良さ。そして名湯、岳温泉にも5分足らずの至近距離。

サイトはまるで運動場のような広い草地。テントを張れば、その向こうに安達太良山のポッチが眺められる。


■ワイルドさ なかなかのもの
生粋の放置、ボロい。特にトイレがボロいので覚悟して行くべし。
それ以外は、無料なので当然管理人もいないし自由だ。サイトが広いのもいい。
照明はあったような気もするが忘れた。


■買い出し
二本松ICの交差点付近にあるヨークベニマル一択。


■記録
2008/8/11
東北迷走ツーリング1日目。
前年の登山付き東北ソロキャンプツーリングに味をしめ、この年も再び東北へ。東北はキャンプ場がいいよね!(だが、この旅ではかなり失敗した)

初日は、理由は忘れたけどのんびり13時に横浜を出発。すると程よい距離にありかつ無料なのがここあだたら高原だ。

高速を下りたら都合よくすぐそこにスーパーが!まさにおあつらえむきだ。探す手間が省けたね。今夜は岳温泉にも入るのだ。さっさと買い物を済ませいざあだたら高原へ。初めての道は遠く感じるものだが、それほどの間を置かず順調にキャンプ場へ到着。

おお!
広い!

無料だからどんなもんだろうだけと思っていたが、素晴らしく上出来だ。着いた時は「この空き地は何だろう?」と思いながら素通りしてしまい、間違って向かいのスカイピアあだたらに入りそうになっちまった。やたらデカい看板があるのはスカイピアだ。無料のキャンプ場ごときにあんな立派なものはない。

設営が終わったらお楽しみの岳温泉へひとっ走り。良い湯で安いという以外はあまり調べずに行ったけど、最高の温泉だった。無色透明で強い硫化水素臭の硫黄泉。改めて調べたらph2.5らしいな。かなりのもんだ。岳の湯は露天など気の利いた設備は無いが、この泉質ならそんなものは不要だ。いい湯だった。
スカイピアにも岳温泉から引いた温泉があるみたいだけど、せっかくなら温泉街の雰囲気も感じたいものだね。歩くにはちょっと遠いのが残念だけど。


キャンプサイトはとても広い。だが草が生えて平坦に見える地面は意外と凸凹があるため、オンロードで進入する場合は注意が必要だ。入口から一本だけ道があるので、バイクはそこに止めておくのもいいだろう。よって広いサイトも十分には使いきれない。
あだたら高原キャンプ場4011
あだたらキャンプ場の朝。

トイレは、まあ、アレだ、田舎の無料の非水洗という事だ。それ以上を書くには検閲上の問題がある。


この日は東北への足掛かりとして泊まっただけだったので、素晴らしいお湯の岳温泉が強く印象に残ったのに対して、キャンプ場はボロいけど無料でいいな、という程度であった。しかし同じ年に別の目的で二度目に来た時に大変思い入れの深いキャンプとなり、それ以来このキャンプ場に対して非常に良い印象を持っている。それはまた次の機会に書こう。


ちなみに翌日、今回の旅のメインに据えていた須川高原温泉への道が地震による通行止めとなっていたことを知り途方に暮れ、そして迷走が始まったのであった。

あだたら高原キャンプ場402
順風満帆なのはこの初日の夜までだった。


おわり